IT'S SHOWTIME!!
私が観たライブや演劇の感想(REVIEWなどではなく、あくまでも感想・笑)を中心とした日記です。
昔のものはWeb日記や記憶を元にちょこちょこと書き込んでいますが、
未記入のものも多いですし、古いほどいい加減です(^^;
また、ネタバレもありますので、お気をつけ下さい。

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城 Das Schloss
新国立劇場 小劇場/B2列1番

原作/フランツ・カフカ(池内紀訳『カフカ小説全集3』より)
構成・演出/松本修
美術/島次郎  照明/沢田祐二  音楽/斎藤ネコ
音響/市来邦比古  衣裳/太田雅公
ヘアメイク/林裕子  振付/井手茂太
文芸助手/宮坂野々  演出助手/川畑秀樹
舞台監督/米倉幸雄  芸術監督/栗山民也
主催/新国立劇場
出演/田中哲司、坂口芳貞、小田豊、真那胡敬二、石村実伽、大崎由利子、石井ひとみ、葉山レイコ、松浦佐知子ほか

<STORY> Kは深い雪の中に横たわる村に到着し、とっさに「城から招かれた測量士だ」と言ってしまう。村での滞在には城からの許可証が必要と言われ、城と連絡を取ろうとするが、どうやっても連絡が取れない。様々な手段で城を目指すものの、城はかなたに見えているのに、村で足止めを食い、どうしてもたどり着けないのだ。ひとまず村での生活を始めると、怪しげで個性的な人物たちがKを取り巻く。小役人の典型のような村長には翻弄され、瓜二つの二人の男には一方的に助手としてつきまとわれ、果ては酒場で働く役人の愛人と同棲する羽目に陥るなど、不可思議な人物がKの前に次々と現れては消えてゆく。Kは"城"という名の目に見えぬ巨大な官僚機構に行く手を阻まれ、奇怪な人物たちに翻弄され続ける。果たしてKは謎につつまれた"城"にたどり着けるのか・・・
初日に観てから、原作を読み(新潮文庫版だけど)、シアタートークにも参加して
多少は理解出来たような気になっていたし、端とはいえ2列目だし
何となく弾んだ気持ちで劇場に向かった。
中劇場側から入ろうとしたら、なぜか階段の上まで人が並んでる〜(@_@)
時間的にいって当日券の列じゃないよなーと思いつつ進んでいくと
きっと数枚しか出ないだろうと思われるキャンセル待ちの列だった。
初日の閑散とした雰囲気を経験していた私はビックリ。
(空席も至る所にあったし、第一幕だけで帰った人も何人かいたし)
ネットで検索してもそんなに評判がいいって訳でもなかったと思うんだけど
(私の検索の仕方が良くなかっただけかな?)
いつの間にやら、こんな人気公演になっていたのね。
良かった、ちゃんとチケット買っておいて(笑)

2度目かつ原作を読んだおかげで、初日よりも楽しめた気がする。
哲さんは初日よりはマシだったけど、今日も結構セリフをかんでた。
ま、それも個性と思えばよろし(笑) <完全にファンの欲目(^^;
シアタートークで松本さんが「未完と言われているけれども、実は完成しているんじゃないか」と言っていたけれど
確かに、原作を読んでから観てみると、舞台設定も話の流れも
ほぼそのままであることが分かる。
城での役人の執務の様子や紳士荘での書類分配シーンなど
井手さんの振付で面白さ、不可思議さを出してるんだろうなと思っていたら
原作にもしっかりとその通りの記述があって驚いた。
その文章を読んで、ああいうダンス(パフォーマンス?)を組み立てる
井手さんがすごいのはもちろんだけど、カフカもただ不条理なだけではないんだなぁと感心してみたり。
そういうところもカフカの魅力なのかもしれない。
(私は余程のことがない限り、もう読むことはないと思うけど;;)

セリフに関しては、芝居を観ても、原作を読んでも深く理解できないのに変わりなし(^^;
特にKのセリフは直截的ではなく、聞いている内に訳が分からなくなって
最後にはそれが正しいと思わされてしまうといった感じ。
(上手く表現出来ないんだけど)
ホントに、お前は一体何者なんだ?

カーテンコールは3〜4回で、千秋楽なのでと哲さんが松本さんを呼び
最後には松本さんも一緒に。

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観劇 > 2005年 | posted by Naolin | comments (0) | trackbacks (2)