IT'S SHOWTIME!!
私が観たライブや演劇の感想(REVIEWなどではなく、あくまでも感想・笑)を中心とした日記です。
昔のものはWeb日記や記憶を元にちょこちょこと書き込んでいますが、
未記入のものも多いですし、古いほどいい加減です(^^;
また、ネタバレもありますので、お気をつけ下さい。

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赤鬼 〜ロンドンバージョン〜
シアターコクーン/エリア指定48番

作・演出/野田秀樹  翻訳・脚色/ロジャー・パルヴァース
ロンドン版脚色/野田秀樹、マット・ウィルキンソン
美術・衣裳/ヴィッキー・モーティマー、ミリアム・ブータ
照明/リック・フィッシャー  選曲・効果/高都幸男
演出助手/石丸さち子  舞台監督/TOMY富川
企画協力/NODA・MAP  企画・製作/Bunkamura
出演/野田秀樹、タムジン・グリフィン、マルチェロ・マーニィ、サイモン・クレガー、サマンサ・マクドナルド、ジェイソン・ソープ、トニー・ベル、ヨハネス・フラッシュバーガー


<STORY> 村人に疎んじられる「あの女」と頭の弱いその兄「とんび」、女につきまとう嘘つきの「水銀(ミズカネ)」が暮らしていた海辺の村に、異国の男が打ち上げられたことから物語が始まる。言葉の通じない男を村人達は「赤鬼」と呼び、恐れ、ある時はあがめ、最後には処刑しようとする。彼と唯一話ができる「あの女」も同様に処刑されそうになる。「水銀」と「とんび」は捕らえられた二人を救い出し、赤鬼の仲間の船が待つ沖に向かって小船を漕ぎ出すが、船影はすでになく、四人は大海原を漂流するのだが…
日本語以外で上演されるちゃんとした芝居は初めてだったけど
母国語の日本語ですら覚束ない私に英語が分かるはずもなく
しっかりとイヤホンガイド(保証金1,000円だけど実質無料)をレンタル。
舞台上でのセリフと、耳元から流れてくる淡々とした言葉にギャップを感じつつも
何とか付いていけたかなという感じ。
語学堪能とまでは行かなくても、英語ぐらい理解できるようになりたいもんだ。

舞台は変形の十字で、古びたクローゼットが置いてあるだけ。
ずっとそこにあったら邪魔だなと思っていたんだけど
劇中では向きを変え、場所を変え、
船になったり、キッチンになったり、洞窟になったりと八面六臂(?)の活躍。
私には想像も出来なかったけど、こういうところに舞台の面白さ・醍醐味があるんだよね。
天井からはたくさんのガラス瓶がシャンデリアのようにぶら下がっている。
セリフの中にも何度か出てきていたから、何かの象徴なのかなぁ。
観劇中にそこまで考える余裕がなかったけど(^^;

最初はうまく機微が伝わってこず、役者さんたちがすごく大味に思えた。
言葉、見た目、セリフ回しや動きといった要素が交じり合ってそう感じたんだと思うけど。
(ここだけの話、途中で寝そうになってしまった;;;)
でも、段々と話に入り込めるようになって
観終わった後は放心状態というか、言葉を発することが出来なかった。
自分と異なるもの、理解できないものを、拒絶し排除しようとする人間の業のようなものが
身体や心に入り込んできて、私を飲み込んでしまったかのような感じ。
(ちょっと大げさな表現かな;;;)
人間って、自分勝手で、残酷で、そして悲しい…

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観劇 > 2004年 | posted by Naolin | comments (0) | trackbacks (1)