IT'S SHOWTIME!!
私が観たライブや演劇の感想(REVIEWなどではなく、あくまでも感想・笑)を中心とした日記です。
昔のものはWeb日記や記憶を元にちょこちょこと書き込んでいますが、
未記入のものも多いですし、古いほどいい加減です(^^;
また、ネタバレもありますので、お気をつけ下さい。

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加藤健一事務所Vol.61「審判」
本多劇場/D列13番

作/バリー・コリンズ  訳/青井陽治  演出/星充
照明/黒尾芳昭  音響操作/音スタ  舞台監督/片山晃也
出演/加藤健一

<STORY> 第2次世界大戦中、仲間6人と共にドイツ軍の捕虜となったロシア兵、アンドレイ・ヴァホフ。服は剥ぎ取られ、水も食糧も光もない地下室に閉じ込められた7人の壮絶な60日…。60日後、攻め戻してきた若い中尉によって彼らは発見される。生存者は2人。そのうち正気であったアンドレイが、軍事法廷の証言台に立ち、60日間に起こったことを語る。果たして、彼が生きて在ることの罪とは一体何なのか。審判をくだすために、私たちは最後まで、彼の証言に耳を傾けなければならない…。

※60日後に発見されるところまでは、第2次世界大戦中の実話
この作品のことを知ったのは、昨年の暮れ。
スズカツさん演出で永島克さんが挑戦していたんだけど(その時の感想は こちら
このお芝居について検索して、加藤健一さんがこの芝居をやるために事務所を設立し
ライフワークとして演じ続けていることを知ったの。
加藤さんはもう25年位前のテレビドラマ「想い出づくり」ぐらいしか見たことないけど
(私が観たのは再放送だから、あまりテレビに出なくなってた頃なのかな?)
すごく興味が湧いて一度は観てみたいと思っていたので、すかさずチケットGET。
D列のセンターブロックだから、フラットで多少観づらいかもしれないけど
なかなか良席じゃないの♪などと思いながら席に向かうと
A列が潰されていたので3列目だった。
本多劇場で前方席が潰されているのを見るのは初めてだったので、ちょっとビックリ。

舞台上にあるのは証言台とその上に置かれた大腿骨のみで
オープニングに流れた音楽を除けば効果音もなく
照明は3種類のライトを使い分けるだけだし
登場するのは主人公のアンドレイ・ヴァホフただ1人というとてもシンプルな芝居。
だから、演じる方も観る方も非常な緊張を強いられる。
にも関わらず、加藤さんの声の響きがとても心地よく、度々睡魔に襲われてしまった。
(愚にも付かない言い訳です、はい;;;)
内容も自分には考えられない、考えたくないものだから
ヴァホフに入り込めない(というより、入り込みたくない)ままで
最後の選択(望み)の意味もよく分からなくて。
でも、最後に背後の黒幕が開き、ブルーの照明が映し出された時は
ヴァホフの心情が私の心に染み入ってきて、涙が出そうになった。

とにかく、2時間半の舞台を休憩もなく、水分を摂ることもなく
演じ切った加藤さんにただ、ただ感服するばかり。
でも、しばらくはこの話から遠ざかっていたいというのが正直なところかな。
演じ手が違うとは言え、1年間に2回も観るもんじゃないわ。

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観劇 > 2005年 | posted by Naolin | comments (0) | trackbacks (0)
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