二兎社公演32「歌わせたい男たち」
2005/10/22 Sat 19:00
ベニサン・ピット/A列15番
作・演出/永井愛 美術/大田創 照明/中川隆一 音響/市来邦比古
衣裳/竹原典子 舞台監督/菅野将機 演出助手/鈴木修
歌唱指導/荒井洸子 プロンプター/日沖和嘉子
制作助手/早船歌江子 制作/弘雅美、安藤ゆか
出演/戸田恵子、大谷亮介、小山萌子、中上雅巳、近藤芳正
<STORY> 仲ミチルは四十代の半ばまでを“売れないシャンソン歌手”として過ごしてきたが、そろそろカタギになろうと、ようやく都立高校の音楽講師にありついたのだった。 今日はミチルが初めて迎える卒業式。伴奏をするようにと校長の与田から命じられていたが、ミチルはピアノが大の苦手でアガリ性。早朝から音楽室にこもり伴奏の稽古に励むが、極度の緊張のせいか、指が震えだし、おまけに眩暈までしだした。保健室に飛び込み、ベッドに横たわるミチル。そこへ与田がやって来た。社会科教師の拝島らも出入りして、ミチルはおちおち寝ていられない。 実は、今日「君が代」の伴奏が無事に行われることは、ミチルだけの問題ではなかった。「君が代」の斉唱を拒否し、着席してしまう者が出たら・・・。与田や、「君が代・日の丸」推進派の教師にとって、肝心のピアノ伴奏者に不調が生じてはまずい。教師の中には、「君が代」斉唱に反対の者や、全く無関心の者もいて、それぞれの思惑が交錯する中、卒業式の時間は刻一刻と迫ってくる。
作・演出/永井愛 美術/大田創 照明/中川隆一 音響/市来邦比古
衣裳/竹原典子 舞台監督/菅野将機 演出助手/鈴木修
歌唱指導/荒井洸子 プロンプター/日沖和嘉子
制作助手/早船歌江子 制作/弘雅美、安藤ゆか
出演/戸田恵子、大谷亮介、小山萌子、中上雅巳、近藤芳正
<STORY> 仲ミチルは四十代の半ばまでを“売れないシャンソン歌手”として過ごしてきたが、そろそろカタギになろうと、ようやく都立高校の音楽講師にありついたのだった。 今日はミチルが初めて迎える卒業式。伴奏をするようにと校長の与田から命じられていたが、ミチルはピアノが大の苦手でアガリ性。早朝から音楽室にこもり伴奏の稽古に励むが、極度の緊張のせいか、指が震えだし、おまけに眩暈までしだした。保健室に飛び込み、ベッドに横たわるミチル。そこへ与田がやって来た。社会科教師の拝島らも出入りして、ミチルはおちおち寝ていられない。 実は、今日「君が代」の伴奏が無事に行われることは、ミチルだけの問題ではなかった。「君が代」の斉唱を拒否し、着席してしまう者が出たら・・・。与田や、「君が代・日の丸」推進派の教師にとって、肝心のピアノ伴奏者に不調が生じてはまずい。教師の中には、「君が代」斉唱に反対の者や、全く無関心の者もいて、それぞれの思惑が交錯する中、卒業式の時間は刻一刻と迫ってくる。
戸田さんと近藤さんに心惹かれながらも、色々考えてチケットを取らなかったんだけど
公演が始まったら「やはり行きたい」と思いだして、急遽チケットを手に入れた。
(その割には良席が手に入って大満足♪)
ベニサン・ピットは初めてで、倉庫街にポツンとあるイメージを持ってたけど
当たらずとも遠からじといった感じ。
地図と案内板がなかったら辿り着けなかったかも(^^;
中に入ると、予想以上に狭い客席にビックリ。
これじゃ、客席より舞台の方が広いんじゃないだろうか?
舞台上には保健室、その上に屋上が突き出るようになっている。
セットは遠近感を表すためか、色々なところが微妙に歪んでた。
毎度、毎度のことながら、内容に関する事前知識は全くなかったんだけど
チラホラと書かれたレビューで国歌斉唱がテーマだと知り、ちょっとブルーになった。
事なかれ主義者の私は、こういった意見の押し付けになりがちな話が苦手なのよね。
でも、作・演出の永井さんが
政治的なことはあまり考えず観ることが出来た。(それがいいのかは分からないけど)
とは言え、それぞれの意見を主張するシーンはちょっとキツかったかな。
私は最後に校長が言っていたように
「表向きはどうあれ、心の中で信じていればいい」と思っているので。
だから、現実的なミチルにすごく共感することが出来た訳だけど。
ラストシーンは、ミチルと拝島の淡い恋の終焉。
それをミチルの歌と拝島の行動で表していて、思わず泣きそうになってしまった。
やはり、戸田さんと近藤さんはいいわ。
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公演が始まったら「やはり行きたい」と思いだして、急遽チケットを手に入れた。
(その割には良席が手に入って大満足♪)
ベニサン・ピットは初めてで、倉庫街にポツンとあるイメージを持ってたけど
当たらずとも遠からじといった感じ。
地図と案内板がなかったら辿り着けなかったかも(^^;
中に入ると、予想以上に狭い客席にビックリ。
これじゃ、客席より舞台の方が広いんじゃないだろうか?
舞台上には保健室、その上に屋上が突き出るようになっている。
セットは遠近感を表すためか、色々なところが微妙に歪んでた。
毎度、毎度のことながら、内容に関する事前知識は全くなかったんだけど
チラホラと書かれたレビューで国歌斉唱がテーマだと知り、ちょっとブルーになった。
事なかれ主義者の私は、こういった意見の押し付けになりがちな話が苦手なのよね。
でも、作・演出の永井さんが
私の政治的主張を言うなら芝居でなくてもいい。この問題については、いろいろな意見の人がいて、立場も様々。そういう人々をそれぞれ、ちゃんと描くことを心がけた。社会派の告発劇にはしたくなかった。と言うように、双方の主張を交えたコメディーになっていて
政治的なことはあまり考えず観ることが出来た。(それがいいのかは分からないけど)
とは言え、それぞれの意見を主張するシーンはちょっとキツかったかな。
私は最後に校長が言っていたように
「表向きはどうあれ、心の中で信じていればいい」と思っているので。
だから、現実的なミチルにすごく共感することが出来た訳だけど。
ラストシーンは、ミチルと拝島の淡い恋の終焉。
それをミチルの歌と拝島の行動で表していて、思わず泣きそうになってしまった。
やはり、戸田さんと近藤さんはいいわ。
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